活動報告

Event Report

WHA(世界肝炎連盟)会長チャールズ・ゴア氏と厚生労働省保険局との会談

2014年5月28日(水)、WHAグローバルメンバーである日本肝炎対策振興協会のアテンドにより、日本肝臓学科の参加予定で来日されていたWHA(世界肝炎連盟)会長のチャールズ・ゴア氏と厚生労働省保険局との会談の場をもつことができました。
世界の肝炎対策の実情の紹介と、日本における肝炎対策の課題や取組みに関する厚生労働省の考えなどについて貴重な意見交換がなされました。

この会談の一部の様子をサマリーレポートとしてまとめました。

(会員は詳細情報が閲覧可能です。下の詳細ボタンからお入り下さい。)

日本における定期健康診断時の肝炎検査の義務化が、世界の肝炎対策の手本となる。
~ チャールズ・ゴア氏の日本への期待。対する厚生労働省の考えとは。~

ゴア
肝炎検査の受検率向上のために貴国ではどんな計画を持っているか。
また、今年の世界肝炎デーのプランをお聞きしたい。
厚生労働省
肝炎検査は2000年頃から保健所、職域の健保組合や自治体が、希望者に対し、基本的に無料で実施している。
昼夜を問わず、また週末に検査を受けられる施設もあるが、受検率向上のためには、これだけでは不十分であり、啓蒙活動が必要である。
感染の有無を各自が知ることが重要であることを知らせるため、厚生労働省は多くのパートナーと手を組んで啓蒙に努めている。
世界肝炎デーについては、その場限りのイベントに終わらせず、継続的なインパクトを与えるような内容を考えている。
もう一つの重要な問題として、外科手術の術前検査などの一環として肝炎検査が行われ、そこで肝炎ウイルス陽性であっても当該治療に無関係であれば無視されるケースが多発していると推測される。 厚生労働省は、このようなことのないよう全国の医療機関に注意を呼び掛けている。
ゴア
貴国は受検率が最も高い点で世界をリードしている。
無料の検査機会を準備するだけでは不十分だというのは、世界中の国が同じ経験をしている。
今日、C型肝炎については、診断後直ちに治療して治癒可能になっているので、スクリーニングの実施を検討する価値がある。
貴国では、例えば職域の健保組合の定期健診で肝炎検査を義務化するというのは如何であろうか。
他国、例えばスコットランドでは、医療機関で採取されたすべての血液検体について、何の疾患かを問わず肝炎検査を同時に実施する案が検討されている。
厚生労働省
肝炎検査を義務化している健保組合や自治体が少ないのは、財政上の制約かプライバシーの問題かもしれないので、義務化することのコンセンサスを形成することが当面の議論のポイントになると思う。
ゴア
おそらく、肝炎治療の新薬を持っている製薬企業も、啓蒙活動に積極的に協力してくるだろう。
貴国で肝炎検査の義務化が実現したならば、私は日本の肝炎対策を世界中の国に知らせる役目を担いたいと思う。